アポイ岳の高山植物群落

アポイ岳は、標高810ｍという低い山にもかかわらず、「かんらん岩」という特殊な地質と海霧などによる冷涼な気候によって、本州であれば2000ｍ級の山にしかない高山植物が約80種生育しています。しかも、「アポイ」や「サマニ」「ヒダカ」といった地元の名を冠したここにしかない固有植物も多く、1952（昭和27）年にはその群落が国の特別天然記念物に指定されています。しかし、その花々も度重なる盗掘と環境変化により年々数を減らしていて、地元では踏み荒らしを防ぐための登山道整備、盗掘を防ぐためのパトロール、さらには再生実験など、町の宝を守り復活させていく取組みを官民一体となって続けています。